230121_1

どうも、津々巳です。

以下のツイートについて結構Twitter上では作家間でも
激論?が繰り広げられてるらしいですね。

これ、「はっ?」という反応が多いし
私の周りの作家業の人も皆「はっ??」ってなってるので
改めて私の経験を踏まえて考えを書いてみたい思います。

そもそも、少女誌と少年誌をどちらも経験しないと
この方の言ってる意味ってよく分からないと思います。
私が実際このセリフを聞いたというのは、私の作品についてではないんですが
ある作家さんに対して
「〇〇さんねー、修正をお願いしたら僕のいう事そのまま描いちゃうんだよねぇ(それじゃダメなんだけど)」
…というニュアンスでした。

これは私の独自の解釈なんですが、女性向けの作品というのは
女性特有の感性が入るほど尖るし読者に刺さります。
男性編集は論理的で、物語の矛盾や説明不足な部分は指摘できますが、
感性の部分は<よく分からない>ので、女性作家にお任せする事がほとんどです。
(ちなみに、私は「何が読者に受けるかなんて俺にも分からないよ」と言われた事もあります)
それを踏まえて、「自分の考える案をそのまま使って欲しくない」と言ってるんじゃないのかなと。

男性誌の場合は、男性編集はまぁこんなこと言いません。
「このように修正して下さい」「こっちの方がよくないですか?」という言葉に責任をもって説明をしてくれます。
それは恐らく<分かる>からだと思います。
もちろん、あくまで提案で最終的には作家側のアイデアに委ねてくれますし
作家によっては絶対自分の案を曲げたくない、という方もいますから
ケースバイケースですが、大まかに言うとそういう差がある、という事です。
230121_2

なので、私はこの編集さんの言ってる事は分からなくはないし
決して間違いではないと感じましたが
女性誌特有のものを「どの編集さんもそう」と全体化してしまったために
反発がおきてしまったんだと思います。
また、この編集さん自身も恐らく男性向けの雑誌はやってないと思うので
(じゃないと、こんなセリフは出てこないかと)
ここまで全否定の流れがくるとは思わなかったのではないでしょうか。

なお、あくまで男性編集さんは、という話で
女性編集さんだったら?というのはちょっと分かりません。
そもそも、大手出版社は女性編集の比率が低いんですよね。
(3人だけでやってるBL誌とかだと、全員女性というパターンもありますが)

ちなみに…
「この編集さんは、そもそも上から目線で高圧的じゃないか?」
という意見も見かけましたが
私は懐かしさを感じました(笑)
ただ、これも理由がある気がします。

女性誌の女性作家というのは扱いが結構難しいと思います。
難しくない方ももちろんいるので、全体化はもちろんできないのですが
その難しくなる一部を生まないために、あえて高圧的に押さえつけて
わがままになったり描かなくなったりすることを防ぐような
編集マニュアルがあるんじゃないかな、と想像します。
(そうでないと皆一様にあんな感じにならないんじゃないかなと)

何にせよ
こういうとき、編集サイドの方々は気の毒だなと思います。
読者はどうしたって、作家の味方になってくれますし
編集サイドは会社員なのであまり声高に意見を発信することができません。
作家の一方的な意見ばかりが目に入るわけです。
「ヤバい編集」もいますが、「ヤバい作家」ももちろんいるわけで。
漫画家関係の炎上があったとき、編集側から裏事情を聞くことがありますが
「あーそれは…片方だけが悪いわけではないな…」となることがままあります。

こういった件に限らず
「一方だけの意見を鵜呑みにしてはいけないな」と
思うわけです。
230121_4

230121_3

230121_5

230121_6

230121_7